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『交響曲第1番《2020》』 楽曲構成

 

「人類への脅威」の音列(メロディ)が全体を支配します。

この音列は、新型コロナウイルスの名称である「SARS-Cov2」を音名に見立て、

ミ♭・ラ・ミ♭・ドを2回繰り返した(SArS-Cov2、SはEsと読み替え)動機がはじめの音になります。

 

 

第1楽章 「人類への脅威」

 

冒頭に「人類への脅威の音列」が提示され、人類に迫る脅威を表現します。その後あの楽しく穏やかな日常と、活気のある夜の街が表現された後、「人類への脅威の音列」が迫ります。

 

 

第2楽章 「拡大・爆発」

 

牙を剥いた人類への脅威は、無調・12音を基本としたtuttiによって爆発的音響となります。

 

 

第3楽章 「哀歌」

 

犠牲者への弔いと壊されてしまった日常への悲哀のアダージョ。

 

 

第4楽章 「人類の反撃と勝利」

 

人類は対抗する術を身に着けた。

人類と脅威とのたたかいをスリリングなアレグロで表現します。

やがて人類の力によって、人類への脅威の音列は消え去り、楽しかった日常の主題が輝かしいコラールとなって回帰します。

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